ある週末、私は自宅のトイレタンクに水がたまらなくなるというトラブルに見舞われました。業者に頼むと高額な出費になると思い、自力での修理を決意したのですが、そこには素人ゆえの数々の落とし穴が待ち受けていました。まず私が最初に行ったのは、インターネットでの情報収集です。原因としてボールタップの故障が怪しいと睨み、ホームセンターへ向かいました。そこで汎用品のボールタップを購入したのですが、いざ取り付けようとすると、我が家のタンクの形状にはサイズが合わず、固定できないことが判明しました。一口にトイレタンクと言っても、メーカーや年代によって内部の容積や部品の取り付け位置は千差万別であることを痛感しました。結局、二度目の買い物で純正部品を手に入れましたが、今度は古い部品を外す際に苦戦しました。長年の使用でナットが固着しており、無理に回そうとしたところ、給水管との接続部分から嫌な音がしました。危うく配管そのものを破損させるところでしたが、潤滑剤を使い、時間をかけて慎重に作業することで何とか取り外すことができました。しかし、最大の失敗は取り付け後に起きました。新しい部品を装着し、意気揚々と止水栓を開けたところ、タンクの接続部から激しく水が噴き出したのです。原因はパッキンの入れ忘れという初歩的なミスでしたが、床一面が水浸しになり、その片付けに数時間を費やすことになりました。ようやく水が止まったと思ったら、今度はタンクに水がたまっても給水が止まらないという逆の現象が起きました。これは浮き球の角度調節が不十分で、アームがタンクの壁面に接触していたためでした。これらの失敗を通じて学んだのは、トイレの修理には正確な部品選定と、繊細な力加減、そして何より徹底した確認作業が不可欠だということです。自分で行えば部品代だけで済みますが、失敗した時のリスクや費やした時間を考えると、プロの技術料にはそれ相応の価値があることを身をもって知りました。これから自力での修理を考えている方は、まずは自分の家のトイレの型番を完璧に把握し、作業手順を何度もシミュレーションしてから取り掛かることを強くお勧めします。
自分で修理を試みて分かった給水不良の落とし穴と教訓