「水道料金が、まさかの5万円超え!?」信じられない数字が印字された検針票を前に、私は呆然と立ち尽くしていました。普段の水道代は1万円前後。どこかで水を使っている覚えもなく、トイレや蛇口からの水漏れもない。一体なぜ…?不安に駆られ、インターネットで「水道代 高い 原因」と検索すると、「地中からの水漏れ」というキーワードが目に飛び込んできました。そういえば、庭の隅にある植え込みの一部が、最近いつもジメジメしているような気がする。まさか、と庭に降りてその場所をよく見てみると、確かに他の場所よりも土が黒く湿り、水が染み出しているような形跡がありました。これは素人ではどうにもならないと判断し、すぐに専門の水道業者に連絡しました。翌日、来てくれた業者さんは、特殊な聴診器のような機械で地面の音を聞き始めました。静かな環境の中、耳を澄ますと「シュー」という微かな水の流れるような音がするとのこと。そして、その音の強さから、庭の植え込みの下、ちょうど私が気になっていた場所が怪しいと指摘されました。業者さんの指示で地面を掘り進めていくと、深さ約50センチのところに埋められていた水道管に、小さな亀裂が入っているのが見つかりました。長年の経年劣化と、もしかしたら上に植えていた木の根が少しずつ圧迫していたのかもしれません。修理は亀裂部分を新しい管に交換する作業で、重機を使うほどではありませんでしたが、それでも数時間の作業となりました。結局、修理費用は約15万円。そして、無駄になった水道料金は減額申請できたものの、それでもかなりの額が家計にのしかかりました。目に見えない場所での水漏れが、これほど大きな出費につながるとは。今回の経験で、家の設備は日頃から異常がないか気を配ることの重要性を痛感しました。