築30年になる我が家の浴室。特に浴槽は、表面がざらつき、何をしても落ちない頑固な水垢とカビがこびりつき、見るからに古びていました。家族からも「お風呂が汚い」と不評で、ついに意を決して浴槽交換に踏み切ることにしました。まず初めにぶつかった壁は、どの業者に頼むかということ。複数のリフォーム業者に見積もりを依頼しましたが、提示される金額や工事内容、対応もバラバラで、正直どこが良いのか全く分かりませんでした。安さばかりを追求すると、後で手抜き工事が発覚するのではないかと不安になり、かといって高額な業者に飛びつくのも気が引けます。結局、友人から紹介してもらった地元の業者に依頼することにしました。次に悩んだのは、新しい浴槽の選び方です。色や形はもちろんのこと、素材もFRP、人工大理石、ホーローなど様々。保温性の高さや掃除のしやすさも考慮したいポイントです。ショールームに足を運び、実際に触れてみたり、湯を張った状態を想像したりと、家族会議を重ねて最終的に決めたのは、汚れがつきにくく保温性も高い人工大理石製の浴槽でした。そしていよいよ工事当日。古い浴槽が運び出され、新しい浴槽が搬入される様子は、想像以上にダイナミックでした。壁や床が傷つかないかヒヤヒヤしましたが、職人さんたちの手際の良い作業で、無事に設置が完了。半日ほどで生まれ変わった真っ白な浴槽を目の前にした時、感動で胸がいっぱいになりました。交換後は、以前の悩みが嘘のように解消されました。汚れはさっと落ちるようになり、お風呂に入るのが本当に楽しみになりました。今回の経験で学んだのは、業者選びは「信頼性」、浴槽選びは「機能性と素材」を重視すること。そして何より、古い浴槽で我慢し続けるよりも、思い切って交換する勇気が大切だということです。