-
水道トラブル発生!その時、あなたが最初にすべきこと
ある日突然、蛇口から水が止まらなくなったり、トイレが詰まって水が溢れそうになったり。水道トラブルは、誰の身にも起こりうる、非常にストレスの多い出来事です。パニックに陥り、何をすべきかわからなくなってしまうのも無理はありません。しかし、そんな緊急事態だからこそ、冷静な初期対応が、被害の拡大を防ぎ、余計な修理費用を抑えるための鍵となります。これだけは覚えておきたい「水道トラブルの鉄則」をご紹介します。 まず、水漏れが起きている場合に、何よりも優先すべき行動は「水を止める」ことです。具体的には、「止水栓」を閉めます。キッチンや洗面台の蛇口からの水漏れであれば、シンク下などにある個別の止水栓を閉めます。どこから漏れているかわからない、あるいは壁の中や床下から水が染み出しているような深刻な場合は、屋外にある家全体の元栓を閉めましょう。戸建てなら敷地内のメーターボックス、マンションなら玄関横のパイプスペースにあります。水の供給を断つことが、被害拡大を防ぐ第一歩です。詰まりの場合は、逆にむやみに水を流さないことが重要です。 次に、状況を冷静に把握し、「記録」を残します。どこで、何が、どのように起きているのか(例:蛇口の根元からポタポタ漏れる、トイレの水位がいつもより高いなど)を確認し、スマートフォンのカメラで写真や動画を撮っておきましょう。これは、後から業者や管理会社に状況を正確に伝える際に非常に役立ちますし、万が一、保険を請求する際の重要な証拠にもなります。 そして、最も重要なのが「連絡先を間違えない」ことです。もし、あなたが賃貸物件にお住まいなら、絶対に自己判断で水道業者を呼ばず、まず「管理会社」か「大家さん」に連絡してください。設備の故障は、経年劣化であれば大家さんの負担で修理するのが原則です。勝手に業者を呼ぶと、修理費用が自己負担になる可能性があります。持ち家の場合は、信頼できる専門業者を探しますが、その際は複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を基本とし、焦って契約しないことが大切です。 水道トラブルは突然やってきます。しかし、「止める・見る・正しく連絡する」という基本ステップを知っていれば、冷静に対処できます。日頃から止水栓の場所を確認しておくことも、いざという時のための最高の防災対策と言えるでしょう。